日本語も読めない人が増えているということ

 

日本人の3人に1人は日本語が読めない。このようなニュースは衝撃ですが、本当に起こってきているということなのでしょう。

 

格差社会がますます進んでいるということを表しているのかもしれません。

 

 

学歴による社会の分断 「日本人の3人に1人は日本語が読めない」調査結果も
https://news.yahoo.co.jp/articles/dd92cfec0cf3fd57c0f2bd8ffc99f4645c4cba6c

 

日本語が読めないということで、どこまでのことを指しているのかはわかりませんが、話はできても文章を読めない、読み取る力、解釈する力に欠けているということなのかもしれません。

 

 

どのレベルでの問題になっているのか?

 

 

日本語が読めないといっても高度な文章が解釈できないとかそういう話では?と疑ってしまうのですが、そういうレベルを超えたレベルで読めないことが起こっているようです。

 

日本語以外のことを見てみても
・日本人の3分の1以上が小学校3〜4年生以下の数的思考力しかない
・パソコンを使った基本的な仕事ができる日本人は1割以下しかいない

 

このような内容が出てきます、数的思考力も確かに卒業すると直接的な数学能力が忘れていくとはいえ、数的思考力であれば仕事でも必要になりますし使いますよね。

 

さすがに小学校3〜4年以下ということはありえないでしょう。

 

ただ、日本人の3分の1となると、個人的には日常的に触れるようなことも少なく本当に実態はわからなくなっているという感じがします。

 

私自身は大卒なのですが、大卒というだけで大学のランクに関わらず50%以上の部類に入ってしまいます。世の中の半分は高卒で、その中でも優秀な人は当然いますので、そうした人達を除いて全体の3分の1となると相当怪しくなってくるということ。

 

なんとなくそんなことはないとは否定できないところがあるように思えてしまいます。

 

 

 

日本だけの問題ではない

 

この話は日本だけの問題で日本の教育が低下しているということではなく、どの国もそうだということです。発展途上国だからとかそうしたことではなく、先進国であっても同じ状況であるということ。

 

日本で普通に生活をしていると、普通に日本語ができて、普通に計算ができて、普通にコミュニケーションができる。そのくらいは当たり前で、良い学校を出ていたり、良い企業に就職できているかは別にしても、特に日常的な問題はないと感じてしまいます。

 

ただ実際はそんなことはないということ、それは日本だけでなく世界の先進国も同じということ。それくらい世の中の分断は進み、そのことに気づいていないで日常生活を送ってしまっている。本当にこれは怖いことです。

 

その人達は自分達と違うから関係ないなんてことを言ってられるとは限りません。仕事でそういう人達と関わるかもしれませんし、今後友人として関わるかもしれません。
そういう人達が増えてくると日本全体に問題が起こってくるかもしれません。

 

もう少し教育そのものを考える、また社会の分断を修正する方法を考えていかなければいけないのではと思ってしまいます。

 

 

学校教育の問題も大きい?

 

学校で教えている教育についてもこの情報が本当だというとこのままでいいのかという話は出てくるでしょう。

 

こういうことをどこまでわかった上での今の教育を続けているのでしょうか。
今の時代は中学だけではなく高校までが実質的な義務教育状態になっていてほぼ全員が進学にしているのも関わらず高校の授業どころか小学校の知識すら身についていない人が多数いるということ。

 

その人達に高校レベルの授業をする必要があるのでしょうか?高校の授業は高度な勉強でその知識が不要とは言わないまでも実生活を送るのに直接役立つような知識ではありません。

 

高度な判断力を養ったりするのには必要な知識にはなりますので不要だというわけではないのですが、それ以前の人達にこの授業をするよりももっとやることがあるのではないかと思ってしまうのです。

 

そう考えると学年一律の授業というよりは習熟度別の授業であったり、わからないことへのサポート、また日常生活への手厚いサポートが必要になるのではと考えます。

 

おそらく日本語も読めないという人は家庭内環境等も問題がありそうです。学校で一律を授業をして終わり等ではないような社会的体制が求められているのではないでしょうか。

 

 

本を読むというのはとても大事

 

基本に返って日本語の能力を育てるということを考えたときに本を読むということはとても大事なことと考えます。

 

私自身も小説を読み始めて、たいした小説ではなくエンタメ的なものも多かったのですが、それでもそこから国語の成績が劇的に上昇したという過去があります。本当に文章を読み込むような経験がないと国語力というのは伸びてこないのでしょう。

 

会話ではどうしても適当になってしまうところがありますし、子ども同士の会話や家族の会話ではそこまで高度な話をすることもなく、語彙力に欠けてしまう、そして理解力が落ちてしまうということもあるかもしれません。

 

国語の勉強ということで勉強中心になってくると面白さがなくなり、やる気も失ってしまいますが、本を読む、好きな本を読むということであれば夢中になって進めることができます。

 

国語ができるようになれば解釈する力が上がるので自然と他の科目の成績も上がっていくはずです。そうした試みというのももっとやるべきなのかなと思います。

 

 

もっと危機感を持たないといけないのでは

 

今回のようなニュースは衝撃的にですが何か起こるべくして起こったということでもあります。

 

もっと危機感を持って教育面等にも取り組んでいかないといつまでたってもこの状況は改善せず格差は拡大する一方となってしまうでしょう。

 

教育関連の方には一律的な受験競争ではないような学習方法を、まあ子どもがいる方は教育方法についても真剣に見直しをしていかなければいけないと思います。


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